
土俵際の法理としての「自由意思の法理」
現代における強行法の実効性は、国家権力(統合力)によって担保されている。従って強行法規の果たす役割は、各国における国家権力(広義、すなわちグラムシが言うところの歴史的文化的ブロックによるヘゲモニー装置としてのそれ)のあり様に応じて、かなり大きな性質の違いをもたらす。英米法系...


”Follow the science”と法
今回のコロナ”パンデミック”については、日本国憲法13条(個人の尊厳)をコアとする、いわゆる社会権的基本権と自由権的基本権の20世紀的なダイコノミー(叉状関係)が21世紀におけるその進化を遂げるにあたって直面する新たな問題状況の典型事案かもしれない、との仮説のもとに、法の科...

浅倉むつ子先生古希記念論文集『「尊厳ある社会」に向けた法の貢献 ー社会法とジェンダー法の協働ー』序文
浅倉先生の古希記念論文集、宣伝をかねて序文を掲載します。 ◆「刊行にあたって」 浅倉むつ子先生が古稀を迎えられた。『「尊厳ある社会」に向けた法の貢献―社会法とジェンダー法の協働』とタイトルされた本論文集は、浅倉先生を敬愛する研究者および実務家総勢33名に加え、浅倉先生ご自身...