労働法とデモクラシー、あるいは二一世紀における労働基本権の法哲学的基礎づけ
日本型雇用システムとこれを中核的な要素として成立している日本の企業社会、そこには一種神学的と言ってもいいような強固な構造化された規範意識、すなわちハビテゥス(Habitus、フランスの社会学者ブルデユーは、これを持続可能性を持ち、移調可能な心的諸傾向のシステムとした)が支配...
日本の企業社会における性差別・ハラスメントとバイオポリティックス
近刊図書の宣伝です。 以下の英文は、ILO創立100周年を記念して英国とアメリカでこの夏に同時出版されるR. Bellace/ Beryl ter Haar(ed.), Research Handbook on Labour, Business and Human...
ギリシャ・ローマにおける“占有”と労働法、あるいは個人のかけがえなき生をめぐって ー木庭顕『誰のために法は生まれた』を読むー
団交権や争議権、児童労働の禁止、解雇制限法理、労働時間規制、均等処遇原則、ハラスメント制限etc,,,これらの法が、その起源を遡ればギリシャにおける占有の原理に辿り着く。こう言えば多くの方々は、??? であろう。 木庭顕『誰のために法は生まれた』は、こうした一見荒唐無稽とも...